2007年10月26日

NPO法人日本ニーム協会

第4回インド学校建設 ニーム植林紀行

 

日時 平成19年11月21日(水)〜 11月28日(水)

 

インド紀行紀

11月20日、夜緊急電話入る。明日のインド航空12時出発便は飛ばないと言う。代わりに日本航空11時出発に代わると言う。やむを得ず時間が早く、成田まで家から間に合わないため夜事務所へ行く。
11月21日、早朝渋谷から成田に出発。時差3時間30分、10時間でインド・デリー空港
に着く。一年ぶりのインド。相変わらず空気が悪い。車でホテルへ向かう。  
11月22日、ホテルから国内線インディアンエアライン乗り場へ行く。やはり2時間待
ち。 Delhi→Lanch→Patna 乗り継ぎ3時間半の旅。
パトナでガイドのイスラエル君が迎えにくる。 ガンジス川を見に行く。相変わらず大勢の
人々が夕涼みをしている。 途中、みかん1s 150円、りんご1s 150円、ザクロ1s
180円を買う。安い。車は夜道をほこりを立てながら走る。 インドのドライバーは、何で
もあり。ラリーをやっている様だ。 ともかく神風タクシーなんてもんではない。
クラクションを鳴らしっぱなしで追い越し。左、右、どちらからも追い抜いていく。 車線
がないので目の前に車が突っ込んでくる。 命がけの旅である。 パトナから4時間かけて
ブッダガヤに着く。 常宿、シャーシーインターナショナルHOTELにパートナーである
Mr.シン氏が迎えにでる。
11月23日、朝5時日本寺に座禅を組みに行く。 そして6時、マハボディ寺に釈迦尊に
挨拶に行く。 10年間、11月23日に必ず釈迦尊が悟りをひらいたマハボディ寺に行くと
心に決め、釈迦尊との約束を果たしに今日来ました。 太陽が昇り始め、各国の仏教徒が集
まってくる。 今年の釈迦尊は全体が金色で輝いている。まぶしい程である。都度8回、こ
の旅でお会いしに行く事ができた。世界遺産にもなっている寺院です。
午後、学校建設の現場に行く。 村の人々が集まって来る。学校の建物に工事人がゆっくり
とレンガを貼っていく。
途中、マスコミの人達が来る。テレビ局4局、新聞社2社が撮影にやってきた。 インタビ
ューを受ける。毎度のことである。
一年で小さな子供達は、大きな成長が見られる。嬉しいことである。
帰り道、釈迦尊が6年断食を続けた 前正覚山の苦行の場に寄る。150人位の物貰い、乞食
が手を出してくる。 岩の中で釈迦の修行した場所という凄いところだ。
11月24日、朝座禅に行く(日本寺) そしてマハボディ寺に行く。
今日の植林に行く。 ともかく土が固い。スコップでは掘れない。2mの鉄棒で上から落と
して突く。10cmくらい掘れる。この中に水をかけ、木を植える。 成長させることはかな
り難しい。でも続ける。 枯れても枯れても植える。 砂漠の土地はなかなか根付かない。
成長したとしても人や牛が食べてしまう。 この繰り返しにへき易する。 根負けしたら終
わり。頑張るしかない。
帰りスジャータ村に入る。釈迦尊が倒れた時、村の娘スジャータがミルク粥で助けたと言わ
れている。その場所がある。
この側にインドの神様、シバ神が祭られている寺がある。今回の目的の一つがシバ神に会い
お参りすることだ。寺の管理者に供物料を授け、代わりにお参りを続けてもらう話がついた。
11月25日、今日は朝早くからラジギールに観光に行く。 霊鷲山に行く。日本の日蓮宗
の藤井和尚が建立した建物が山の山頂にある。リフトに乗りかなり高い所まで上がるが、こ
んな山頂へよく建物を造ったものだ。感心する。
竹林精舎で昼食をとる。廻りに大きなニームの木が何本かあり、そのニームの木の下で食事
を取る。 日本では考えられないことだ。 嬉しかった。
ナーランダに行き、ナーランダ大学址地に行く。広い東西250m、南北600m、そして暑い。
フラフラする。汗がすごく出てくる。 倒れそうだ。 大学址のあちこちにニームの木があ
る。 管理者にニームの枝を欲しいと言うと木に登って枝を取ってくれた。 日本への最高
の土産になった。 その後、博物館に行く。ここにもニームの大きな木がある。ラジギール
にはニームが多くあることがわかった。
11月26日、朝日本寺に座禅に行く。 昨年、私の子息になりたいといった青年にやっと
会えた。 彼に土産をあげる。 自分の家に来てくれというので訪問することにした。 泊
まっていたホテルの裏通りにあり、貧民街を通っていく。 朝6時、木を燃やし暖をとる一
家。貧しい、粗末な家が連なる。 日本ではこれだけの赤貧はないだろう。 どんな所でも
人間は生きていけるものだ。 家族はまだ寝ていたようだが起きて来てくれた。奥様、子供
16歳を頭に6人と会う。 来年の約束をして帰る。
11月27日、朝10時ホテル出発。 ソマユーン廟、クトゥブ・ミナール建造物郡、ラー
ジガート、インド門、世界遺産がデリーに二ヶ所あるとは驚いた。
19時、デリー空港に到着。 トラブル発生。エアインディア飛ばず。 振り替えは日本航
空。しかし日航も満席。困った。 そして見つけたのが中国南方航空。まず広州まで飛び、
ここで税関を出て乗り換える。 ニームのシャンプー、リンス、歯磨きペースト、他没収さ
れる。インドでOKで、中国で没収。納得がいかないが、ともかく没収される。
インドから広州までは、ヒマラヤ山脈を飛ぶ為、空港はともかく寒かった。ぶるぶる震えた。
午後2時過ぎ、日本に着く。
昨日まで半袖一枚の姿であった。 日本に着くと寒い。

ともかく本年も種々あったが、無事日本に帰れて 乾杯!!!

 

 

総括


インドは素晴らしい国だ。 大国だ。 歴史の国だ。 生きることを教えてくれる国だ。
この国で事業を進めることは難しいことも多いが、種々の原点を教えてくれる。
まず、働かない、時間通りいかない、進まない、ゆっくりリズムだ。 これらを理解しない
とイライラが募る。 でもガマン、ガマン。 この国でものを進めるのには、日本人をやめ、
インド人になることだ。
街では、ハサミひとつで街頭床屋さん、繁盛している。 チャイをポットに入れ、色んな所
で座り込んで売っている。 どこで何をやろうが、売ろうが、われ関せず。 誰も文句を言
わない。 規制緩和が一番うまく行われている国ではないだろうか。
小銭を持っていないと大変な国だ。おつりをくれない。黙っているとまずくれない。価格も
あって無いが如し。この素晴らしい国に10年プロジェクトを進められるなんてなんと幸せ
なことだろう。 生きている事を楽しみながら、時の流れを千年昔にも戻れる、そんな実感
がある国だ。 スルメをかじって生きている様な国。インドでは時間を忘れさせてくれる。
無理しなくても乞食をやっても生きていける。
インドは「誇り」と「埃」の国。  この国は大きい、古い、新しい。
又行きたい国、インド 万歳!!!
NPO法人日本ニーム協会   会長 稲葉 眞澄

 

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